群馬県桐生市パーソナルトレーニングジム

群馬県桐生市でダイエットやストレッチをメインにパーソナルジムをしています。

ヨガのポーズで腰が痛くなる原因と効果のあるストレッチ

ヨガで腰痛になる人の20%が、インストラクターだそうです。

身体を酷使することが大半の理由でしょうが、問題は「身体の使い方」にもあると考えています。

酷使してるというより、間違った使い方でポーズをしている。

よくある間違いがこちら。

・腰椎のハイパーモビリゼーション
・胸椎が硬い
・柔軟性のバランス
・呼吸
・筋力不足による関節の不安定性

ヨガに限らず、腰痛を抱えるインストラクターさんは多い。

これは「美しく魅せる」要素が強いからです。

正しい動きよりも、美しさを優先する。



実際にエアロビクスのインストラクターさんが、機能解剖にない動きを「魅せるためにやっている」と話していました。

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脚を上げるとき(股関節屈曲)は、つま先は正面(背屈)を向いてた方が挙げやすい。

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しかしエアロビクスなど魅せる要素が強いと、つま先が下(底屈)で上げます。

この記事では、ヨガのポーズで腰痛になる原因と、効果のある解消法について書いていきます。

ヨガのポーズで腰痛になりやすい動き


ヨガのポーズで腰痛になりやすい動きが3つ。

・前屈
・後屈
・回旋

これを順番に解説していきます。

前屈で腰痛になる理由


前屈は、背骨と股関節がバランスよく動くことが望ましい状態です。

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可動域は狭いですが、背骨と股関節がバランスよく動いています。

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可動域はありますが股関節の動きに頼り、背骨がほとんど動いてません。

一般的には、下の前屈の方がいいようにみえますが、腰痛のリスクが高いです。

理由は2つ。

・背骨が動いてない
・股関節が動きすぎ

柔軟性のバランスが崩れてるパターンで、ヨガのインストラクターさんに多いタイプの前屈です。

後屈で腰痛になる理由後屈は、胸椎と股関節(臀筋)で反らせます。

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可動域も大きいです。

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腰椎に頼った反りになってるので、可動域が狭いです。

腰に負担がかかる動きで、この後に出てくる腰痛になりやすいヨガのポーズにも関係してます。

回旋で腰痛になる理由



回旋とは、ねじる動きのこと。

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腰椎は回旋可動域が狭く、腰椎を5つ全部合わせても13度ほど。

回旋は胸椎でねじるのが正解で、腰椎でねじると腰を痛める原因になります。

「腰をねじる」「腰をひねる」と言ったキューイングは、正しくない指導となります。

ここまでをまとめると、ヨガで腰痛になる原因は2つ。

・腰椎が動きすぎ
・胸椎が動かなすぎ

効果のある改善法としては、胸椎のストレッチで可動域を出すことが重要となります。

ヨガで腰痛になりやすいポーズ鳩のポーズが、最も身体を痛めやすいのだそうです。

私はできないので、画像を引用します。

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背骨が胸椎から腰椎まで、バランスよく動けばすごく効果のある運動になります。

しかし、つながりが上手くいかないことが多い。

身体はソロ活動すると、動きはものすごく小さくなります。

そのため、グループで動かなければなりません。

そうすることで、動きやすくなるだけでなく、身体の一部分にかかる負荷を分散できるのです。

柔軟性が高くても腰痛になる


身体が硬いと腰痛になりやすいイメージがあるかもしれませんね。

腰痛になる理由は、それだけではありません。

柔らかすぎても腰痛になります。

例を挙げると、胸椎が動かないのを腰椎が代わりに動く。

代償動作とも言います。

動きすぎる部位があるということは、動かない部位があるということ。

その動かないところをストレッチすることで、ヨガで腰を痛めることを防ぐことができます。

ヨガのポーズで腰痛にならないための5つの改善方法

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ヨガで腰痛になる原因を、背骨に絞って説明していきます。

原因はこちら。

・腰椎のハイパーモビリゼーション
・胸椎が硬い
・柔軟性のバランス
・呼吸
・筋力不足による関節の不安定性

順に説明していきますね。

腰椎のハイパーモビリゼーション

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先ほどから説明しているように、腰椎が動きすぎています。

ヨガだけでなく、インストラクターさんの姿勢には特徴があります。

それは、反り腰姿勢の人が多いこと。

腰椎が動きすぎる傾向にあります。

動き過ぎを制御できないことで、腰痛を引き起こしています。

その状態で身体を酷使すれば、弱いところに負担が積み重なりますからね。

仕事柄インストラクターさんは、身体を酷使することは避けられませんよね。

であれば、負担のかからない動きを身に着ける必要があります。

胸椎が硬い

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仮にインストラクターさんでなくても、当てはまるのが胸椎が硬いこと。

特に肩甲骨の間にある、上部胸椎。

通常は丸まっています。

それ自体は問題ないのですが、丸まったまま固まるのがよくない。

姿勢が悪くなるだけでなく、代償動作につながる原因にもなる。

そこでこのようなストレッチをご紹介。

腰椎の動きを制限しながら、胸椎だけを動かす。

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柔軟性のバランス



ヨガをやる人の特徴として、前屈はべた~っとつく人が多い。

これはすごくいいこと。

問題は、前屈に対して後屈の可動域が狭いこと。

前にはめちゃくちゃ倒れるのに、後ろには全然倒れない

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これが柔軟性のバランス。

反り腰姿勢の原因になります。

なぜなら、姿勢は動作の中間を取るから。

前屈で手がべた~っと床につくのに、後ろには全く反れないとします。

普段の姿勢が、前屈と後屈の可動域の中間を取ります。

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なので前方に傾いた姿勢になる。

後ろに反るコツは2つ。

・胸椎の可動域を増やす
・お尻を締める


腰だけでなく、胸椎とお尻も使うのです。

つまり、胸椎のストレッチとお尻のトレーニングが必要になります。

反り腰姿勢の改善には、ヒップリフトのようなお尻の筋トレが効果的です。

呼吸



反り腰姿勢になると、肋骨が開いたまま固まるリブフレアと言う状態になります。

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赤い丸のあたりをさわって、骨が浮き出てるのであれば肋骨が開いています。

呼吸で言うと吐けない状態。

腹筋や体幹が弱いので、関節の安定も弱くなります。

筋力不足による関節の不安定性


・可動域はある
・動きもスムーズでしなやか
・この2つを支える筋力がない

ヨガのインストラクターさんからすると、筋トレは邪道に見えるかもしれません。

ヨガのポーズの難易度が上がるほどに、身体を支える筋力も必要になります。

もちろん、ムキムキになる必要はありません。

しかし最低限の筋力は必要。

できればマシンではなく、バーベルやダンベルや自重などでやる種目がおすすめです。

まとめ



ヨガのポーズで腰痛にならないためには、バランスが重要です。

・動きのバランス
・柔軟性のバランス
・可動性と安定性のバランス
・筋肉のバランス

腰は身体の総合重心点なので、バランスが崩れると痛めやすくなります。

こういったバランスを整え高めることを、機能改善と言います。

ケガを改善&予防して、大好きなヨガを楽しむことができる。

そんなトレーニングを指導しています。

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